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顧客に要件を質問してはいけません!

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獲物にことわってから罠を仕掛けるバカはいません

顧客に要件を質問してはいけません!

投稿: 2020-09-03T18:11:37.216Z

この記事は多くの人が「要件定義」というプロセスでおかす間違いを完全否定するものです

マーケティングの世界では常識ですが、顧客は「自分が本当に欲しいものが何か」分かっていません。スマートフォンが登場するより前から「スマホ欲しい」なんて言っている人いませんでした。スティーブ・ジョブスがiPhoneを世に紹介してはじめて「手のひらにおさまるサイズで、ソフトウェアキーボードが画面の状況に応じて出たり消えたりして画面を広く使える電話兼パソコン」が欲しかったのだと、自分の内に隠されていた欲望に気づくのです

SIの世界では、開発の初期段階に、要件を定義するためのヒアリングというものがあります。顧客にいくつか質問をして、その答えをもとに要件を決める工程です。しかし上述したとおり、顧客は自分が欲しいものを知らないので、顧客の回答にもとづいて定義された要件というのは大抵、間違っています。間違った要件にもとづいて開発されたものも、当然、間違った結果しか生まず、開発以前に顧客が期待していた効果も得られません

しかしソフトウェア開発に携わるほとんどのエンジニアは「要件といえば顧客に聞くもの」という勘違いをしています。これはSIerだけではなくWeb業界でさえ、その傾向が見られます。仕様決定に行き詰まるたびに、営業に質問しに行くプログラマーがなんと多いことでしょう!

顧客に質問してはいけません。エンジニアにできることは、顧客が欲しいと思ってくれそうな物を、想像して、いち早くプロトタイプを発表することです。それを見てはじめて顧客は、その良し悪しを教えてくれます

このことは、狩りにたとえると分かりやすいかもしれません。獲物を捕まえるために罠を仕掛けるとき「ここにこういう罠を仕掛けたら、踏んでくれますか」なんて、獲物にいちいち質問しませんね。獲物を捕りたければ、どう動くかを想像して、獲物が通りそうな道に罠を仕掛けるしかないのです